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魂の言葉

【第1回】総勢5人の男女が織りなす、複雑怪奇な泥沼愛の全貌
彼らの前世は、戦国領主とその家臣・妻妾たちだった!~後編~

夫の浮気に悩む相談者

当初は前世透視の結果を半信半疑で聞き流していた相談者であったが、後から次々と思い当たる節が浮かび、やがてそれを信じるに至る。さらに2度目の鑑定を経て、夫の不倫疑惑はあらぬ方向へと波紋を広げていく。

急浮上した、複数の浮気相手の姿。その背景を探ると、再び戦国絵巻のビジョンが出現し…

霊視の網に引っ掛かった女性は、Aさんが確信していた浮気相手とはまた別の人物でした。後々に分かったことですが、この女性はご主人が仕事の接待に使っているクラブのホステスさんで、2人が男女の仲であることは間違いなかったものの、そういった付き合いを始めてからまだ日が浅い間柄だったのです。

一方、Aさん自身が把握していた浮気相手は30代前半の既婚女性で、こちらはご主人とは3年近くも関係が続いていたようなのですが、私が相談を受けた時にはすでにそれを清算しかけている様子が窺えました。この2人の女性については、別個に詳しい霊視も試みました。すると既婚女性もホステスさんも、ともに同時代の前世を有する縁の深い間柄であり、さらにそれはご主人の前世とも深くつながっていることが判明したのです。

まず既婚女性の方ですが、その前世は例の武将の奥方様でした。またホステスさんの方は側室のような立場の人で、この両者は夫であった武将が戦死した後、いずれも出家して尼寺に入り、別々に寂しい一生を終えたようです。
このように芋づる式に明らかになった一連の事実を前にして、私はいささか戸惑いました。三角関係や不倫の悩みで、前世関係が取り沙汰されること自体は珍しくないのですが、多くのケースでは個々の関係性に時間軸のズレが存在しており、この件のように関係者全員の前世が完璧にシンクロしているのはむしろ稀なのです。

一般に前世や過去世の因縁というと、同時代に関わり合った人々の魂が再び同時に転生して、また同じような人間関係を繰り返すものと思われがちですが、実際はそうした単純な構造ではないのです。例えば男1人と女2人の三角関係が成立している場合、それぞれ異なる過去世で夫婦や恋人であった3人が、たまたま同時代に転生して巡り会ったことでトラブルが起きるというのが、今まで霊能鑑定で接してきた定石でした。しかし、本件を通してその常識が覆ったわけです。

興信所に調査依頼をした相談者。そこでまた驚くべき事実が明らかに!

2回目の鑑定後、Aさんは興信所に依頼することをようやく決断。既婚女性とホステスさんの身上を詳しく調べてもらったそうです。すると、そこでまた偶然の一致では済まされない、新たな驚愕の事実が明らかになりました。
「先生、最初に話したショートヘアーの女のことなんですが、興信所で調べてもらったらその夫というのは、私もよく知っている男でした」と、3回目の鑑定の冒頭でAさんはいきなりそう切り出しました。
「はっきり、言いますね。その旦那さん、学生時代の短い期間、交際していた相手だったんです。もう何というか、びっくりするとかそういう以前に、すごく気持ちが悪くて…」

既婚女性の夫はAさんの昔の恋人であったというわけです。この男性についても霊視してみると案の定、やはり他の全員と同様、問題の戦国武将(Aさんのご主人)と同時期に生きて深い関わりを有していた前世の持ち主でした。こちらは当時、武将の家に仕えていた家老の1人で、城主が小姓(Aさんの前世)との関係にうつつを抜かして、なかなか世継ぎが誕生しないことをひどく気に病んでいたようです。
相談の回を重ねるごとにますます複雑化する人間関係に、さすがの私も疲れ果てました。

「できれば離婚はしたくない」その願いに沿える解決策を考えたが…

この時、Aさんの意志ははっきりしていました。「夫と別れる気はありません。できれば関係を修復していきたいんです」とおっしゃったのです。
「もう主人に対する愛情はないし、私も仕事を持っているので、仮に離婚しても生活には困りません。でも、意地というか妻としてのプライドの問題は残ります。2人の女のどちらにも彼を渡したくはありません」
こうした意向を受けて、私は解決策を練ることにしました。その手始めとして、Aさんのご主人、既婚女性とその夫、さらに若いホステスさんと、各人の心情を順番に霊視したわけですが、まずご主人は奥さんと離婚して、代わりに既婚女性と結ばれる未来を真剣に夢見ていたようでした。しかし先ほども書きましたが、肝腎の女性側は不倫関係の清算を望んでおり、これについては成り行きに任せれば問題ないのではないかと思われました。

また既婚女性の夫はまだこの時点でも妻の不倫に気づいている様子がなく、これもまたAさん自身、もしくはAさんのご主人があえて事を荒立てなければ、何も知らせないまま終わらせることができるのではないかと。
残る問題はホステスさんの気持ちでしたが、この女性だけはかなり本気でご主人にのめり込んでいました。そこで具体的な解決方法として、この彼女の心情に変化を与えるべく、再三に渡って前世因縁の解消を促す浄化的な波動を送り続けました。

その甲斐あって5度目か6度目の鑑定の頃には、こちらの不倫関係も別離の方向へ向かいつつあることが確認でき、初回のご相談からおよそ2年近くの歳月を経て、ようやくAさんの望みを叶えて差し上げることができたという次第です。ただ、妻としての意地にこだわるあまり、すでに愛情の失せた配偶者と一緒に暮らし続ける彼女の生き方には、どうしても危うさを感じてしまいます。
なおAさんは現在でもたまに鑑定を申し込んでくださる常連さんで、私には単なる顧客以上の存在となっており、この原稿も彼女の了解を得た上で書いております。

エネルギーが強い魂は、他の魂を道連れにするような形でこの世に転生する?!

以上、少し長い話になってしまいましたが、前世の因縁が今生の人間関係に及ぼす影響について、このレアケースからいくつかの考察を引き出すことができるのではないかと考え、あえて取り上げさせていただきました。まずそのひとつは、「人が前世で抱いていた意志や執着、感情などの念は、どのような形で今生へ持ち越されるか」ということです。
この実例でもAさんを含む登場人物全員が前世で残した思いが、現世の行動やそれぞれの置かれた立場などに如実に反映されています。そもそもAさんとご主人が巡り会って結婚したのは、前世でともに悲劇的な最期を遂げた2人が今度こそ幸せに結ばれたいと願ったからでしょうし、少なくとも1人目の不倫相手がご主人の前に現れるまでは、とても仲睦まじいご夫婦だったのです。

また不倫相手の既婚女性から見れば、前世の夫であった領主の心を虜にした美少年の小姓が、現世でもまたその愛を独占していることが許せなかったのかもしれません。もちろんそれは前世記憶に関わる潜在意識の部分でのことで、本人にそうした自覚はないわけですが…。さしずめ「正室の私を差し置いて、殿の寵愛を独占し続けた憎いヤツ!そいつがまた同じことをしている!」といったところでしょうか。
そうなると、この女性が自分から先に身を引こうと考えた理由にも興味が湧きますが、私は恐らく子供の有無が関係しているのではないかと考えています。ディンクス所帯のAさん夫婦とは違い、不倫相手の女性には夫との間に一男一女がいるのです。つまり前の人生で果たせなかった子供を産み育てるという夢はすでに実現しており、Aさんに対してもある程度の復讐ができた時点で、彼女の前世的な欠乏感や怒りが鎮まったのかもしれません。このことは「前世の因縁が浄化された」と言い換えても良いと思います。

さらに穿った見方をすれば、彼女の夫がAさんの昔の恋人であったという偶然の一致にも、それなりの意味が見出せる気がします。もしAさんがその男性と別れずに結婚していれば、彼女が今のご主人と出会うことはなかったわけですし、とりもなおさずそれは当の男性の前世である家老の願い(領主の近くから小姓を引き離して、跡継ぎの子作りに専念させたい)とも一致しています。
もう1人の不倫相手であるホステス嬢の内面を透視した際も、似たような思いが見られました。彼女の想念を読み取ったところ、「彼の子供が欲しい!」という叫びで埋め尽くされていたのです。これもまた前世の側室の気持ちそのもの、と言えるのではないでしょうか。

なお、私は前段で「前世(過去世)因縁の定石を覆す現象だった」という旨を書きましたが、どういう条件下でそれが起きるのかということも少し考えてみました。そしてその結果、思いついたのは、「エネルギーのポテンシャルが高い魂が転生する時には、それに誘発される形で同時代に生きた関係者の魂も同時に生まれ変わるのではないか」という仮定です。 生き馬の目を抜く戦乱の時代に自ら軍を率いて領地を治めた人物というのは、織田信長や豊臣秀吉ならずとも、よほどの人間的器量の持ち主だと思います。そうした人は魂次元のエネルギー値もそれなりに高いはずで、死後もなお縁のある他の魂たちに強い影響力を与え続けているのではないでしょうか。

現にAさんのご主人も相当遣り手のビジネスマンだそうで、営業畑の出身でありながらマーケティングや企業経営にも造詣が深く、一昨年には念願の独立を果たし、自分でコンサルティング会社を立ち上げたとも聞き及んでいます。戦国時代には文字通りの戦場で戦い、今はビジネスの最前線で戦い続けているわけです。人は何度生まれ変わっても魂の本質は変わらない、ということかもしれません。