電話一本で本格霊能者に相談

慈念(じねん)

電話一本で問題解決

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愛を支配する、因果の法則

前世因縁と生き霊因縁が錯綜した泥沼愛の地獄!最愛の夫を奪ったのは、丑の刻参りも辞さない最凶の女だった!~前編~

今回は強烈な呪詛も絡んだ複雑な男女関係のトラブルを取り上げます。相談者の女性は当初、「自宅の中で連日、不可解なことが起きる?心霊現象ではないか?」と訴えていらっしゃいました。そこで担当霊能者が透視してみると、一連の騒霊現象の元凶が生き霊の障りであることが分かり…。

室内の調度の位置が勝手に入れ替わる?!
ベッドの上掛けをめくると包丁があったことも…!

これからご紹介するのは、私が過去に取り扱った案件の内容となります。時系列を追って順に説明していきますが、複雑な話をできるだけ分かりやすくするため、主筋以外の部分で起きた細かい心霊現象などについては、かなり省略しています。
全面解決まで1年余りを要したその全体像を要約すれば、「呪詛と生き霊の障り、さらに過去世因縁まで絡んだドロドロの愛憎劇」ということになるでしょうか。最終的には相談者の地元近辺で活動する密教系の霊能者の助力まで請う事態となり、電話占いの仕事の範囲を飛び越えてしまう結果となりました。

事の発端は10年前の夏の晩です。
その日の深夜はいつもリピートしてくださるお馴染みのお客様からキャンセルが入り、代わりに指名者のいない新規客の鑑定に当たることとなりました。また普段はほとんどないことなのですが、事前に受付スタッフから確認の連絡も来ました。「先ほど、心霊現象の相談事を抱えた方が有人受付に電話を掛けてこられたのですが、必ず解決してくれるベテランの霊能者に話を聞いてもらいたいとおっしゃっていて…。このお客様、今から先生に回しても構わないでしょうか?」

首を傾げながらも「OKです」と答えると、当のお客様のラインに切り替わりました。その方は東海圏の某市にお住まいの30代後半の既婚女性でした。便宜上、お名前をA子さんとしておきます。「自宅マンションの室内で毎日、色々と不可解なことが起きる」とのことで、「それは例えばどんなことですか?」と水を向けると、あらかじめメモでも取っていたらしく、途中で言い淀むこともなく日頃、家内で起きる不可解事をスラスラと列挙し続けました。まずはその時の訴えを記します。

  • 今年の早春くらいの時期から、リビングや台所に置いてある調度、道具類の位置が頻繁に入れ替わるようになった。それもかなり不自然な移動の仕方で、例えば食器棚にしまってある皿が廊下に転がっていたり、しばらく行方不明だった愛用のマグカップがある日、いきなりトイレの便器の上で見つかったりした。この現象は今でも続いている。
  • 恐怖を感じ始めたのは、つい数週間前のこと。夫が残業で不在の晩、先に寝ようとベッドの毛布をめくると、そこにむき出しの出刃包丁が置かれていた。普段は使いやすい文化包丁を使っており、出刃包丁の方は布に包んでシンク下にしまっていたので、台所仕事の途中に別の用事で寝室へ入り、うっかり置き忘れたということは絶対にあり得ない。
  • 共働き夫婦の2人所帯なので、当初は「夫の仕業では?」と疑ったが本人に速攻で否定された。日中に侵入者がいるとは考えにくいので、その後も何度か繰り返して問い質してしまった。しまいには夫もキレてしまい、「そんなに疑うのなら、昼間の誰もいない時間帯にビデオカメラを置いて撮影する」と言い出し、それを実行した。
  • 翌朝、リビング側からキッチンの方まで見渡せる位置にビデオカメラを設置し、PCとつないでオート撮影を始めた。そしてその夜、夫と一緒に撮り溜めた映像データーを調べると、そこに異様なモノが映り込んでいた。
  • ビデオ映像の時刻表示によれば14時40分過ぎからの約30秒間、フラッシュを焚いたような赤みを帯びた光が画面の端に映り込んだ。その光は明滅を繰り返しながら、テレビの横に置いた小物入れの棚へ移動し、そこでまたいきなり消えた。
  • 謎の光が動いた際に何かが起きたのではないかと考え、棚の引き出しに収納してあるPC関係の小物やアルバムなどをひとつひとつ丹念に調べたところ、7年前に撮影したプリントフォトのうちの1枚がおかしなことになっていた。
  • それは私たち夫婦が結婚式を挙げた時、その2次会パーティで撮影された写真。数人の友人と一緒に写っている私の顔の部分が、タバコの火を押し当てたみたいに丸く焼け焦げていた。夫も自分も喫煙者ではないし、過去に吸っていたこともない。また半年ほど前、久しぶりにそのアルバムを引っ張り出して眺めた時にも、そうした異変は一切見えなかった。だからあの赤い光が棚へ飛び込んだ瞬間、何らかの理由で写真が変化したとしか考えられない。

最後にA子さんは声を震わせて締めくくりました。 「先生、私、凄く怖いんです。何が何だかよく分からないけれど、これって私をターゲットにしているってことですよね?」

霊能者が「恨みの念波動」を指摘すると、過去の三角関係についての告白が始まり…

当時、A子さんとその夫であるK哉さんが住んでいた分譲マンションというのは、竣工からまだ数年も経過していないまっさらな新築物件でした。つまり、この手の話にありがちな事故物件や瑕疵物件の線は最初から除外されていたわけです。また、上物が建っている土地やその近隣の環境についても同じで、昔は墓地だったとか、処刑場の跡地だったとかという特別な因縁などがあるわけでもはなく、そうなると一連の超常現象は居住者との関わり合いで発生していると考えるのが妥当に思われました。A子さんの話を聞いている最中からすで厄介な波動も感じ取っていたので、こちらから思い切って切り出してみることにしました。

「つかぬことを伺いますが、あなたかご主人のいずれかが、人の恨みを買っているということは?」
するとしばらく沈黙が続いた後、消え入るような声で返答がありました。
「はい…。私たち夫婦、とくに私のことを恨んでいる女が1人だけいるんです。名前はY恵と言って…」
「それはもしかして、30代半ばくらいの背の高い女性ではないですか?メイクや服装が派手な感じで、髪もメッシュに染めていて」
「ど、どうして、それを…」

「あなたとの電話がつながった瞬間、そういう姿の女性の影が頭の中でちらつき始めたんです。生き霊を透視する時によく感じる、独特の生々しい波動も漂っています。まだ断定はできませんが、お悩みの件は生きている人間の念が原因だと思います」
「やはり、そうだったんですね…。私も薄々、Y恵の仕業じゃないかって考えてはいたんですが、そのことをきちんと確かめたくて。でも、普通の占い師みたいな人じゃどうにもなりませんから、この際、本物の霊能者に相談したくて。それで受付の人にも念押ししたんです」
その後、A子さんが語り始めた過去の経緯(いきさつ)は次のような内容でした。

学生時代に1度別れ、卒業後に復縁した2人。
そして問題の女は彼の「追っかけ」だった!?

A子さんとK哉さんは大学の同窓生で年齢も同じ、とのことでした。知り合ったのは学内の音楽サークルで、学園祭で催される恒例ライブの出演バンドのメンバーとして、一緒に活動を始めたことをきっかけに親しくなったそうです。当時、A子さんはボーカル兼キーボード担当で、ギター担当のK哉さんがリーダーを務めていたのですが、彼の方はプロのミュージシャンを志望していた時期があり、「たまに街のライブハウスなどで演奏していたようです」とおっしゃっていました。

「その後、卒業してからは会う機会もなかったんですが、たまたまサークルの同窓会で再会して昔の関係が再燃したというか…」
大学4年生の時、順調に会社の内定を取っていたA子さんに比べ、K哉さんの方はまだプロの夢を捨てきれず、就職活動もどっちつかずの状態でした。それで「この人との将来はない」と決心して、彼女の方から別れ話を持ち出したそうです。しかし久しぶりに再会したK哉さんは、まるで昔のイメージが嘘のように堅実なサラリーマンに転身していました。そんな彼から「やり直さないか」と誘われ、心が強く動いたのだと。

「ゲンキンなやつって言われても返す言葉がないんですが、あの時は私なりに断腸の思いで別れたんです。でも彼自体の人柄やセンスの良さは大好きでしたから、これで無理な夢を諦めてくれたら…っていう気持ちがずっとわだかまっていました。だから復縁を言われた時には、今のこの人なら大丈夫じゃないかって…」
その後、1年あまりの交際を経て2人は結婚。共働きで貯金を続け、念願のマイホームも手に入れ、「さあ、これから!」という時に不可解な超常現象に見舞われてしまった、というわけです。

「なるほど。お2人のなれそめについてはよく分かりましたが、それであなたがおっしゃった問題の女はその流れのどこに絡んでくるのでしょうか?」
前置きの話を少し長く感じた私がそれとなく急かすと、電話の向こうから居住まいを正すような空気が伝わってきました。
「じつはあの女、元々は主人のファンだったんです」
「ファン?」
「ええ、そうです。学生時代に主人が時々、ライブハウスに出ていたことはさっき話しましたけど、卒業してからもしばらくは新しいバンドを組んで音楽活動を続けていて、その頃、彼に付きまとっていた女だと知りました」

「それはいわゆる、追っかけとかグルーピーと呼ばれるという類いの女性ですか?」
「ええ、その手のヤツです。でも、少なくともうちの主人とは…その…肉体関係とか、そんなことまではなかったと思うんですが、あくまで彼の自己申告なので、事実については何とも言えません。ただ、もし肉体関係があったとしても、それはいったん彼と別れていた時期のことなので、私がどうこう言える立場でもありませんし」
「あなたがその女の存在を初めて知ったのはいつ頃ですか?まず、きっかけから教えてください」
「挙式の3ヶ月くらい前のことです。結婚するまで私、ずっと実家住まいだったんですが、ある晩遅く、残業から帰ったら青ざめた顔をした母が玄関まで飛び出してきて。『さっきまで交番のお巡りさんが来ていたのよ!』って…」

裏庭に侵入し、家庭ゴミのポリ袋を持ち去った女

その日の夕刻、A子さんの母親はいつものように生活ゴミをポリ袋にまとめ、勝手口のドア外へ出しておいたそうです。収集日は翌日だったのですが、町内会の取り決めで夜間のゴミ捨てが禁止されていたため、臭いの出る袋をいったん家の敷地内に保管しておいて、朝が来てからあらためて収集場所まで運ぶのが常でした。
それでその日も同じように処置しておいたところ、夜が更け始めた頃になって裏手の門扉が軋む音がしました。同居している家族の中に夜間にそこを出入りする者はおらず、不審に思った母親が浴室の窓から裏庭を窺うと、折しもゴミの袋を抱えた女が路上へ飛び出して行く後ろ姿が見えたのだと。

母親はすぐに警察へ通報し、近くの派出所からやって来た警官が戻るのと入れ違いに、A子さんが帰ってきたというわけです。事情を聞いた警官は「付近によく出没する、中年の変質者の仕業ではないか」と推理していたそうですが、母親が言うには、「ジーンズに黒いパーカーを着てニット帽も被っていたけれど、あのナヨナヨとした体型とお尻の大きな後ろ姿はどう見ても女」とのことで、実際その後、近所で似たような事件が起きることもなく、犯人もその目的も不明のままでうやむやになってしまいました。

…と、ここまでの話を聞いた時点でピンと来た私は、確認の意味を兼ねてA子さんに訊ねました。
「わざわざ他人の家のゴミを盗む目的は、当事者が変質者とかストーカーであるとか、あるいは個人情報を探るとか、色々と考えられることがあると思うんですが、私の場合は職業柄、もうひとつ別の理由を考えてしまいます。もしかして、あなたがおっしゃりたいのもそういうことなのではないですか?」
「そういうこと…?」
しばらく沈黙した後、A子さんは一転して安堵したような声を上げました。

「先生、鋭いです!心強いです!まさに今、想像されている通りで、ゴミ泥棒の目的は私の髪の毛を手に入れることだったんです」と、事前の推測に違わぬ答えが得られました。
「私、その時にはまだY恵の存在自体知らなかったわけですけれど、後々になって分かったのは、彼女がゴミ袋の中から私の髪の毛を探し出し、それを使って呪詛を仕掛けていたということだったんです。夫が言うには、前からそういう薄気味の悪いことにかなりのめり込んでいた女だったみたいで。例えば、彼や他のメンバーに手作りの御札みたいな紙を渡そうとしたり…」

その札は、赤茶色の墨字で書かれて、見るからに異様な代物だったそうです。「自分の血を混ぜて書いたんじゃないか…?」という1人の言葉をきっかけに、バンド内には一挙に動揺が広がりました。「何かヤバイことが起きる前に、出禁にした方が良いんじゃないか」ということになり、当時よく出演していたライブハウスのオーナーにもその旨を伝えたのですが、「メンヘラの客なんて腐るほど来るんだから、そんなやつをいちいち気にしていたら大成できないぞ」と一蹴されたとか。それでY恵の奇行はそのまま放置され、バンドが解散するまで似たような出来事が続いたそうです。
「質問ばかりですみません。あなたの髪の毛を使ってY恵が呪いを掛けたというのは、どのようにして分かったのでしょうか」

「それはあの女が自分で白状したから」
「実際に会ったことがあるんですか?」
「まさか!夫の昔の携帯に保存されていた、小さな写真の顔を見せられただけです」
「それじゃ、なぜ?」
「その後しばらくして、本人から手紙が来たんですよっ!そのことも今、話しますからっ!」
それまでの言い知れぬ不安感がぶつけどころのない怒りに変化したようで、A子さんの口調がにわかに刺々しくなっていきました。