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慈念流 神仏開運・御利益事典

第2回 弁才天(べんざいてん)

弁才天

七福神の中の紅一点。仏教の天部に属する女神様の中では、吉祥天や鬼子母神と並んで私たちに最も馴染みの深い存在である弁才天。また川や海など水に縁の深い神様としても知られ、境内に池を持つ神社仏閣では、ほぼ必ずといって良いほどこの神様を祀る祠が置かれています。そんな弁才天様の御利益とは実際どのようなものなのか、体験事例に即してご紹介します。

弁才天のプロフィール

梵名はサラスヴァティー。仏法を守護する天部に属し、他の護法神たちと同様、この女神の発祥も古代インドにさかのぼります。現存しない伝説の大河・サラスヴァティー川を神格化した存在であり、当初は豊饒を司る農耕神であったものが、仏教に取り入れられる過程で戦闘神、音楽と技芸の神、財宝神、美神などの多面的な性質を帯びるようになりました。

元々のインド神話においては天地創造の神であるブラフマー神、あるいはヴィシュヌ神の配偶神として知られ、シヴァ神妃のパールヴァティー(烏摩妃)、ヴィシュヌ神妃のラクシュミー(吉祥天)と並ぶ最高位の女神の一柱とされています。

漢訳の正式名は大弁天、大弁天天女。あるいは妙音天とも訳されることがあります。我が国への渡来後は、宗像三女神(むなかたさんじょしん)の一柱、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)と習合し、全国各地の神社仏閣ではその形でお祀りされているのが一般的です。日本を代表する三大弁天の琵琶湖の竹生島神社、江の島の江島神社、そして広島の厳島神社のいずれにおいてもその垂迹神(すいじゃくしん)は市杵島姫命となっています。

また比叡山延暦寺の教学において宇賀神(うがじん)という蛇体の神と合体して後は、財宝神としての面がより強調されました。その呼称にも「才」の代わりに「財」の字が宛てられて以来、現代に至るまで正式な訳名の「弁才天」よりも「弁財天」の方が多く使われています。

神像として描かれる際の形姿は、8本の手それぞれに武器と法具を持する八臂弁才天(はっぴべんざいてん)、同じく八臂の姿で赤鳥居と宇賀神像を頭上に戴く宇賀弁財天(うがべんざいてん)、そして唐風の衣装を身に纏って琵琶を奏でる姿のニ臂弁才天(にひべんざいてん)に大別されます。その他、江の島弁天が秘蔵する裸形の二臂像(妙音弁財天御尊像)などもよく知られています。

弁才天の御利益と功徳

神格の多面性に由来して、その御利益と功徳も多方面にわたります。

  • 「国家鎮護、戦勝運、勝負必勝」・・・・・戦闘神としての功徳
  • 「福徳運、金運、財運向上」・・・・・財宝神としての功徳
  • 「諸芸上達(とくに音楽)、才能開花、学問成就、弁舌向上」・・・・・技芸神としての功徳
  • 「延命、増益、敬愛、良縁結縁」・・・・・豊饒の美神としての功徳

俗説によれば弁才天の使いは白蛇であるとされ、私たち日本人にとっては稲荷社の狐と並んで馴染み深い神獣です。蛇が使いとされるのは、元来が大河の化身であったこと(水神の多くは蛇体もしくは龍体を成す)、中世以降に蛇体人頭の宇賀神と習合したことなどが関係すると思われ、そこから転じて弁天様に願いが届くのは巳の日と伝わるようになりました。とくに60日に1度の己巳(つちのとみ)の日には、この女神様を御本尊とする多くの仏堂神祠で縁日が催されます。

体験談の紹介

御利益体験 その1 学業成就・技芸上達

「念願の美大合格、コンテスト入賞。気合いを入れてお参りすると必ず願いが叶います」

【佐戸原愛恵さん(仮名) 29歳 神奈川県在住】

高校時代、将来の進路としてグラフィックデザイナーになることを胸に誓い、美大受験の勉強を始めたのですが、家の経済的な事情で予備校に通うことができなかったため、合格できるかどうかとても不安でした。

そんな頃、友達に誘われて江の島に遊びに行き、江島神社も見て回ったんです。その時に弁天様が芸術の神様でもあることを知りまして、ぜひその御神徳にあやかりたいと美大の合格祈願をさせていただきました。

そんなにわか仕込みのお参りではありましたが、無事に願いが聞き届けられたのか翌年、第一志望の美大に合格。その後、4年の大学生活の間にも折ある毎に欠かさず、江の島へのお礼参りを続けました。

おかげでその間、いくつかのデザインコンテストで入賞を果たすことができ、卒業後の就職にもそれが役立ちました。そして現在はメーカー企業のデザイン部でキャリアを磨きながら、近い将来の独立を目指しているところです。

恐らく多くの人たちは、神様へ祈願するという行為を単に人間側の自己満足、あるいは気休めに過ぎないと思っているのではないでしょうか。昔は私もそうでしたが、今は全く違います。江の島にお参りするようになってから、本当に助けていただいたという実感があるのです。勉強やそれに必要なお金の問題で行き詰まった時、弁天様へお参りをすると、直後に必ず打開の道が開けました。実際、著名なアーティストなどにも弁才天を信仰している人が大勢いると聞きますし、そうした仕事に携わる人間にとっては最高の守護神と言っても良いのではないでしょうか。

御利益体験 その2 復縁成就

「弁天様は人間の男女に嫉妬すると言われますが、私の場合は逆でした!」

【田中亜彩さん(仮名) 27歳 兵庫県在住】

デートの時に弁天様のお宮がある池でボートに乗ると、その2人は必ず別れるというジンクスがありますよね。その理由は仲睦まじい男女の姿に女の神様が嫉妬するからだ、とか何とか・・・・・。まあ、そんなことは迷信だと分かってはいたものの、やはり気になりますよね。だから私も10代の頃から、意中の男の子とどこかへ遊びに行く時には、そういう場所を意識的に避けてきました。でも、3年半前にその話と真逆の出来事に遭遇して以来、逆に弁天様を熱心に信心するようになりました。

その当時、付き合っていた相手との関係が微妙になり、他に女がいるのでは?と疑ったことがあったのです。LINEや電話では向こうの様子が分からないので、本人を公園へ呼び出したのですが、話せば話すほど雲行きが怪しくなって、しまいには「俺を信用できないなら別れる!」とキレられてしまいました。私もパニクって号泣しちゃって、端から見たらちょっとした修羅場だったと思います。

結局、最悪の雰囲気の中で彼は立ち去りました。こちらはショックでもう頭が真っ白。再び気がつくと公園に隣接した神社の前で、放心したまま佇んでいたんです。やがてそこの立て看板がぼんやりと目に入り、『ご祭神は弁才天~』と書かれていることに気づいて、またショック。ああ、これはやってしまったな・・・・・と追い打ちをかけられた気分になりました。やっぱり、このままフラれてしまうの・・・・・?!と思わず近くの石段にへたり込んだのですが、すぐに神様に許しを請おうと思い直しました。

(この公園に弁天様の神社があるなんて知らなかったんです。許して!どうか、あの人と引き離さないで!)

祈願と言うより哀願でした。しかも怪しいジンクスを真に受けて、単なる通りすがりの神社にひれ伏したわけですから、自分で言うのもアレですが完全に正気を失っていたんでしょうね。人目も憚らず大声で泣きながら、弁天様に祈り続けました・・・・・。

そして帰宅後、絶望と淋しさで眠れないままペッドで悶々としていると、その夜の明け方近くになって、急に彼から連絡が来たんです!

「昼間はすまんかった」といきなり切り出され、続けて「じつは昨日は半分別れるつもりで公園行ってねんけど、夜中に夢見て気が変わって、もし俺のことを許してくれるんやったら、もう一度やり直したいねん。ていうか、やっぱりよくよく考えたら、亜彩じゃなきゃあかんねん」などと一気にまくし立ててきました。オマエ、別れたいのか別れたくないのか一体どっちやねんっ!と思わず突っ込みたくなるような支離滅裂な電話だったのですが、行きつ戻りつして何度も聞き直したら以下のような話でした。

  • 私が睨んだ通り、彼には別の女がモーションを掛けていた。彼の方も満更ではなく、私とその女のどっちを取るか天秤に掛けて迷っていたところ、私に公園へ呼び出された。
  • 売り言葉に買い言葉で喧嘩となり、もう別れても構わないという気持ちになって帰宅した。
  • しかし、ついさっき寝ている最中に悪夢を見た。ごっつい美人なのに腕が8本もある気色悪い女が出てきて、そのうちの1本の手に握られた刀でいきなり心臓を突き刺された。
  • 驚いて跳ね起きたのだが、夢の刺された胸が目覚めてからもしばらく痛み、やがてその痛みがどうしようもないほどの後悔の念に変わった。それで今、電話を掛けている。

そんな話を聞かされて、向こうが言うままに翌日また会ってあっさりと仲直り。それからまた半年付き合って結婚し、今では一男一女の母です。

電話の直後、彼が見たという夢の内容が気になってネットで調べてみた結果、私の必死の祈りが神様に通じたのだと分かりました。弁天様というと優雅に琵琶を弾いている姿がまず思い浮かびますが、それとはまた別に一面八臂(いちめんはっぴ)、つまりひとつの顔に8本の腕を持つ姿で描かれる八臂弁才天という像形があることを知りました。

以来、今日に至るまで弁天様に思い入れ続け、つい最近は下の子の初宮参りもそこの神社で済ませました。この神様の御利益の項目で、縁結びや復縁を叶えるといった言葉書きを目にする機会はほとんどないのですが、現に私は願いが叶いましたし、気になる方は試しにお参りしてみてはどうでしょうか。少なくとも「男女の仲に嫉妬して引き裂く」なんていう話は大嘘です。

御利益体験 その3 転禍為福、商売繁盛

「融資申し込みの前に願掛けをしたら、その神社の池に白蛇を発見!」

【牧村祐介さん(仮名) 55歳 埼玉県在住】

以前、妻が慈念さんに相談させていただいたことがあり、このたびはそのご縁で投稿させていただきました。

もう5年も前に当時、大学生だった1人息子の針路を気に病んで、就職内定の可否などを見ていただき、おかげさまで今では当人が志望していた職場で元気に働いております。ただ、私が携わる家業の方はその頃から売り上げが急激に右肩下がりとなり、事業縮小どころか廃業も視野に入れなくてはいけないところまで追い込まれていました。ちょうどそこへ小口の事業融資に力を入れている地方信金の噂を聞きつけまして、これ幸いと申し込んでみたのです。

そしてその信金の担当者と面談する当日、ちょっとした験を担ぎを思いつき、出掛けに近くの稲荷神社へ立ち寄ってみました。そして「万事、上手く運びますように」と気合いを入れて祈願した後、境内で一服していたのですが、そこで非常に珍しい生き物を目にしました。ベンチが置かれた休憩所の前には百坪ほどの池が広がり、錦鯉やら金魚やらが沢山泳いでいたのですが、タバコを吹かしつそれを眺めるうちに見慣れない魚が混じっていることに気づきました。初めは白い錦鯉の稚魚かと思いました。しかしそれにしては魚影がやけに細長く、しかもその全身をうねるようにして水面すれすれに泳いでいたのです。

「ウナギか?いや、こんな池にいるわけもないし、だいたい白ウナギなんて聞いたこともない」

訝しみながらなおも眺めると、やがて白い魚影は水面から顔を出し、池の柵から乗り出していた私はそれと正面から見つめ合う格好になりました。

(へ、ヘビ・・・・・?)

そう、何とそれは小さな白い蛇だったのです。純白の胴体と頭に目だけが赤く、何やら愛らしい顔付きをしていました。それが私とにらめっこをした後、池の縁の茂みにスルスルと上がり、そのまま姿を消してしまいました。

そもそもそこの池は弁天池と呼ばれていまして、真ん中の小島に弁才天の祠があるのです。そして弁才天と言えばご存知、七福神の1人で財運金運を司り、しかもその眷属が白蛇であることも皆様、ご承知の通りです。それがいきなり目の前に現れたからには、今日は絶対、事が上手く運ぶはずだ!と大きな自信をもらうことができました。

そして予想に違わず融資に通り、それを機に経営が持ち直しました。さらにその後も新たな受注先が増えるなど運の良い出来事が立て続けに起きて、おかげさまでこのコロナ禍でも家業の商売を長らえることができています。

後日、神社の神職に訊ねたところ、「稀に似たような目撃談を聞くことがある」とのことでしたが、その神職自体はまだ1度も白蛇の姿を見たことがないそうです。もっともそこは街中のお社ですから、本来ならば白い蛇はおろか普通の蛇でさえ見ることのない環境のはずです。となれば、もしや私が見たのは物質としての実体を持たない神霊的な存在だったのでは?と思わず妄想してしまいました。

蛇の好物である生卵を池の祠にお供えしたいと申し出ましたが、これはカラスの害があるとのことで却下。代わりに月に1度、拝殿と祠のそれぞれに御神酒を奉納させていただくことにしました。あれから再びあの蛇の姿を見ることはありませんが、いつか再会したいと願いながらいまだに神社詣でを続けております。

【霊能者による考察コメント】

弁才天と言いますと、その御神徳が発揮される領域が幅広く、国家鎮護の戦勝神、財宝運を司る福神、そして音楽や弁舌、技芸上達の神としても古来、様々な場所で祀られてきた経緯があります。霊学的な観点から考察すると、こうした弁才天の多様な性質には、この神と習合した別の神様がどなたであるのかによって性質的な違いが出てくるという事実が窺えます。

まず鎮護神としての性質はこの神格が本来有していたものであるらしく、しかも敵を荒々しく調伏することよりも、穢れや厄難を取り除いて守備を盤石にするという意味合いが強く、たとえば密教秘法には弁才天洗浴法あるいは弁才天浴酒法と呼ばれる特殊な除災法も伝えられています。

一方、これが本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)により日本神話の市杵島姫命(宗像大神)と習合すると、繊細な女性神としての面がより強調され、技芸上達や才能開花といった分野にてきめんの御利益をもたらすようになります。現在、神社仏閣や祠堂に祀られる弁才天の大半はこの形で、中にはご祭神名が市杵島姫命とのみ記され、それが弁才天と同体であることは暗黙の了解となっているケースも見られます。

また技芸神が司る芸術=美の創造という発想から、異性を惹きつける美貌、魅力を増大させる女神として信仰している方もいらっしゃいます。

最後に福徳神、財宝神としての性質ですが、これについては元来が豊饒を司る女神であることに加え、宇賀神(うがじん)と呼ばれる密教神と習合したことでより強調されるようになりました。宇賀神というのは中世期以降に信仰されるようになった蛇体人頭の神様で、出自について諸説あるものの宇迦之御魂(うかのみたま)、つまり稲荷神の異名という説が最も有力です。この習合形は宇賀弁財天像と呼ばれ、日本三大弁天のひとつである竹生島宝厳寺の弁天堂などで御姿を拝することができます。

ちなみに弁天様と白蛇との特別な関係性についてですが、宇賀神は白い蛇の胴体を有する神様とされているので、同じ発祥に由来した伝承であることが分かります。お使いとしての白蛇は大きな財運が授かる際の瑞兆として現れることが多く、私もこれまでの鑑定事例の中でそうした目撃談を幾度か接してきました。宝くじの当選体験談にも「白蛇の夢を見たら一等が当たった」というパターンがありますが、その手の話もまんざら嘘ではないということです。しかし、本来はギャンブルや投機などの勝利を祈る神ではありませんし、仮にそうした欲まみれの祈願をしても徒労に終わるのが関の山です。

私たち霊能者が感得する弁才天の気質というのは、概して優美できめ細かく、それでいて力強い生命力にも満ち溢れた波動です。純化された女性的性質を体現している神様とでも言えば良いでしょうか。それだけに粗暴、尊大、我欲などの殺伐とした気を非常に嫌います。皆さんも弁才天に参詣される際には、そうした点にも留意されると宜しいかと思います。

【弁才天真言】
「おん そらそばてい えい そわか」
※戦勝、技芸上達、経済的な向上などを祈願する際には、同時にこの真言を唱えると良いでしょう。願いが速やかに聞き届けられます。またこの神は除災や厄除けにおいても非常に強い力を発揮するので、何かの危難に直面しそうな時にもぜひ心を込めて唱えてみてください。